DV・モラハラとは?
家族間の暴力的な行為・精神的暴力のことです
DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、家族間で起こる暴力的な行為全般を言います。夫婦間でのDVには、主に「身体的DV」「精神的DV」「経済的DV」があります。そしてモラハラ(モラル・ハラスメント)とは、DVの一種とも考えられていて、身体的暴力ではなく言葉や態度などで加えられる精神的暴力・虐待のことを言います。
DV・モラハラにはどんなものが?
主なDVの例
身体的暴力
殴る、蹴る、引きずり回すなどの暴力行為のことです。パートナーからの暴力は、離婚調停の申し立て中でも特に多い理由です。
精神的暴力
大声でどなる、蔑む、無視するなどのほか、常時監視して交友関係を制限するような行為も精神的暴力に該当します。
経済的DV
浪費、生活費を渡さない、家庭の金を勝手に持ち出すなどの行為のことです。仕事を制限して経済的に自立させないことも経済的DVにあたります。
主なモラハラの例
- 家事や育児について嫌味を言う
- 話しかけても無視する
- 人前で馬鹿にするような発言をする
- 子供の前で恫喝する
- 常時監視して交友関係を制限する
- 怒鳴り声をあげたり、ものにあたったりして怖がらせる
- 収入を明かさず、最低限の生活費しか渡さない
- 「誰のおかげで生活できていると思っているんだ」などの発言で蔑む
など
このような人間的な価値を貶めるような発言・行為はモラハラに該当します。
ここがポイント!弁護士からのアドバイス
まずは一歩踏み出すようにしてください
DV・モラハラの被害者の方は、「自分が悪いから暴力を振るわれるのだ」と錯覚していることが多いです。冷静に判断することができない状態に陥っている可能性が高いですので、少しでも「おかしい」と思われた時には弁護士にご相談ください。現状から抜け出すための解決方法は色々ありますが、「自分が受けている行為は不正行為」という正常な感覚を取り戻すことが第一歩なのです。
DV・モラハラで離婚する場合にはお早めにご相談を
緊急を要する場合にはすぐに行動を起こすことが大事ですが、そうでないのであれば事前に準備しておくことが重要となります。例えば家を出るにしてもお金が必要になりますので、同居中に貯金しておく必要があります。また、モラハラは特にそうですがなかなか証拠がないので、日記をつけたり、相手の発言を録音しておいたりするなど、証拠を集めておくことでその後の対応がとりやすくなります。
このように状況に応じて適切なアドバイスができますので、DV・モラハラで離婚をお考えでしたら、できるだけお早めにご相談ください。